僕の執事 完結編

でも、中学に入ってからまた紅平が倒れたんだ。
前に倒れた時は家だったから、すぐ気づけたんだけど、二回目に倒れた場所は学校で…授業中いきなり倒れたって先生に聞いて、急いで紅平の元に向かった。
担架に乗せられて運ばれてくのを見た時、一瞬「死ぬのかな…?」って思ったりして。
すごく冷静に見てる自分と、泣きそうになってる自分がいて、今目の前で起こってる事は夢なんじゃないか?って錯覚を起こすほど、衝撃が強すぎて…正直逃げ出したかった。
紅平の暖かい手を握りしめながら、嘘であってほしいと願ってた。
酸素マスクを付けられて、一度も目を開けることなく眠ったように息をする目の前の人物を、紅平じゃない誰かと思いたかった…いや、実際思ってたかも知れない…


病院に運ばれて、また検査が始まって。
訳も分からず案内された病室で、誰もいないベッドを眺めながらまた入院か…ってため息を吐いた時、母さん達が血相を変えて入って来たんだ。
あの時は、すごいビックリした。
そして、予想通り、紅平はまた検査入院することになった。
両親には検査入院だって聞かされてたけど、違う事くらい気づいてた。