僕の執事 完結編

なんとも言い難い空気の中、騎馬だけが普通に自分の仕事をこなしてた。


「お待たせ致しました。」


いつもと変わらぬ量の朝食を出されても、いつもしてる会話をする気にはなれず、無言で食べ始めた俺に、少しつまらなそうに騎馬が後ろに下がった。
昨日の今日で何も起こらない事を祈りながら、目の前に座る両親を見た。


「学校はなれた?」


いきなり口を開いた母さんの言葉に、箸が止まった。


『はい。』


「そう、それは良かった。」


優しく微笑むと、紅茶を口に運んだ。
俺にはイマイチその言動が理解出来無かった。
随分ギクシャクした家族だよな…再び箸を動かしながら、そんな事を思った。


「陸、18日空いてるかしら?」


『18日?』


「ええ、18日。」


オウムのように繰り返す母さんから、騎馬に目を移した。


『18日って…』


「何もご予定はありません。」


騎馬の言葉を聞いた途端、母さんの顔がパアッっと明るくなった。


「良かったぁ 予定があったらどうしようかと思ってドキドキしちゃったわよ!」


安堵の表情を浮かべる母さんに、兄貴と顔を見合わせた。