『やっぱり止めとく。』
「何が?」
『アリスの話も、紅ちゃんって人の話も今はいいや。 なんかごめんな?
嫌な事思い出させて。』
「別に嫌な思い出じゃないんだけど…」
『でも、もういいよ。
なんか、今のお前死んでる。』
「…ははっ。」
薄ら笑いを浮かべる恭平を背に、ため息を吐きトイレを出ようとした瞬間、恭平に頼みごとがあると呼び止められた。
それから、「話があるから帰りに家に寄っても良いか?」とも。
抜け殻のような恭平の姿を見て断る訳にもいかず…
『分かった。』
「ごめんな、巻き込んで。」
『いいって、俺たちダチなんだか、遠慮すんな!!』
「ありがとう。」
その時の笑顔が、今日恭平本人として笑った最後の笑顔だった。
恭平は来てたシャツのボタンを二つ外した。
そこには、アリスがしてたものと同じ形のネックレスが光ってた。
「これも後でな。」
俺の目線に気づいた恭平が、鏡越しにそう言った。
その姿が俺の目には別人に映って見えた。
恭平なのに、恭平じゃないような…騎馬や葵に事情を聞かれても、上手く答えられる自信もないな。
「何が?」
『アリスの話も、紅ちゃんって人の話も今はいいや。 なんかごめんな?
嫌な事思い出させて。』
「別に嫌な思い出じゃないんだけど…」
『でも、もういいよ。
なんか、今のお前死んでる。』
「…ははっ。」
薄ら笑いを浮かべる恭平を背に、ため息を吐きトイレを出ようとした瞬間、恭平に頼みごとがあると呼び止められた。
それから、「話があるから帰りに家に寄っても良いか?」とも。
抜け殻のような恭平の姿を見て断る訳にもいかず…
『分かった。』
「ごめんな、巻き込んで。」
『いいって、俺たちダチなんだか、遠慮すんな!!』
「ありがとう。」
その時の笑顔が、今日恭平本人として笑った最後の笑顔だった。
恭平は来てたシャツのボタンを二つ外した。
そこには、アリスがしてたものと同じ形のネックレスが光ってた。
「これも後でな。」
俺の目線に気づいた恭平が、鏡越しにそう言った。
その姿が俺の目には別人に映って見えた。
恭平なのに、恭平じゃないような…騎馬や葵に事情を聞かれても、上手く答えられる自信もないな。


