僕の執事 完結編

部屋を見渡すと広くも狭くもなく、ちょうどいい感じの部屋だった。
オレンジの壁には様々な模様が描かれてて、着たときと印象が変わった。
前に目線を向けると、先に来てた三月親子が長テーブルに2人並んで座ってた。
2人がコッチに気づき、立ち上がり会釈した。
それに応えるように、軽く頭を下げると、三月親子の前に並んで座った。


「お待たせしてしまってごめんなさいねぇ」なんて既に話始めてる母さんは、俺達の存在なんか初めから無かったように暫く談笑してた。


『ハァ…』


息を吐き顔を上げると、三月家のお嬢さんと目が合った。
そういえば、名字しか聞いてなかったな…
会釈しニッコリ微笑む顔は、確かに母さんが言った通り可愛いかった。
 長い巻き髪は淡いブラウンに染められ、真っ直ぐな瞳は凛としてた。
白いフリルワンピースの上に羽織ったファーポンチョがよく似合う…って何考えてだ俺
座ったままピクリとも動かない相手は、またにっこり笑った。


「お母様、そろそろご紹介してくださいませんか?」


その言葉に、笑いながら謝った両親の談笑がそこで途切れ、やっと話しが前に進んだ。