その話しを聞くには、校長先生に挨拶しに行ったら、運悪く廊下で俺の担任に出くわし捕まった。と苦笑い混じりに話した。


「なんだか、妙に気にいられてしまったらしくて、色々と質問なさるので少し疲れてしまいました。」


『騎馬でも疲れる事あんだ』


「ありますよ、人間ですから。」


自然にでた自分の声に違和感を感じながら、騎馬の返しに微笑した。


『ん~…』


大きく伸びをし、ふうと息を吐いた。


『騎馬、久々に体動かしに行かね?』


「こんな雪の中ですか?」


『誰も外で遊ぼうなんて言ってねえだろ…ゲーセン!』


笑顔で言うと、口元をピクつかせ即答で行かないと言った。


『主命令!』


「卑怯ですね…
でも僕は行きませんよ?葵さんでも誘ったらいかがですか? 昨日から話してる姿見かけないですけど、喧嘩でもなさったんですか?」


『いや、喧嘩はしてないけど…一緒に行ってくれるかなぁ?』


「誘って見ればわかりますよ」


なんて言われたけど、目が合うと真顔で逸らす葵に、なんて言えばいいのか分からず、誘えないまま3日が過ぎた。


「意気地が無いですね。
ビシッと言えばいいんですよ! 執事学校での勢いはどうしんですか?!」