僕の執事 完結編

『…じゃあ、また一緒に暮らすって事?』


「はい。私の部屋は、直樹さんの部屋の隣です。」


『なんだ…悩んで損した。』


そのまま倒れ、目を腕で覆った。


『てか、そうならそうって言えよ…』


「言おうとしたら、陸が勝手に勘違いして、怒っていなくなったんですよ」


『あぁ…そうだった。
ハァー…そっか、葵は残るんだ。』


「うん、陸のお父さんにはもう承諾を得てるから。好きなだけ居なさいって!?」


『そっか、親父に感謝しないとな。
…俺さ、ずっと後悔してたんだ最後まで話し聞いてやれなかった事。』


腕を退けると、俯く葵が目に付いた。
そんな姿見せられたんじゃ、抱きしめるしかねぇじゃん。


『本当ズルいよ、葵は。
なぁ、俺の事こんなに好きにさせて、どうしたいわけ?』


「えっ!?」


『フッ…葵。俺、この先何度もお前の事を傷つけるかもしれない。
泣かせる事もあるかもしれない。
急に突き放したり、葵の気持ち確かめるような行動もとるかも知れない。』


体を離すと、逸らすことなく目を見て言った。