僕の執事 完結編

─それから30分後
無事目的の場所に到着した。
リムジンで公園に入る人なんて、俺達くらいだろうな…


「随分と懐かしい場所をお選びになったんですね」


車を降りると、騎馬にそんな事を言われた。


『葵のリクエスト。』


「そうだったんですか。」


全員が降りるのを待ち、兎木が近くに居ないのを確認してから、騎馬に耳打ちした。


「はい…、かしこまりました。」


その返事を聞くと、今度は空を見上げたままボーっとしてる恭平を捕まえた。


「なに?」


『ちょっとお前にも手伝ってもらおうかと思って。』


「なにを?」


『アリスの執事から逃げる手伝い。』


「……。」


目をしばたかせ、意味がわからないと言いたげな顔を向けられた。


『兎木の事は、騎馬が上手くやってくれると思うから、お前はただアリスの側にいろ!』


「まあ、それくらいなら…」


『あ、ヤバくなったら逃げろよ?』


それだけ言うと、アリスの元へ送り出した。
ブツブツ言いながらも、アリスの所に向かう姿に小さく笑い、その後ろを距離を開け歩いた。