僕の執事 完結編

『知るかよ… 断ったら親父が母さんの肩持つし…』


「でも、確かに執事同伴なら二人切りにはならないよな。」


苦笑い混じりにそう言った泉の目は、無言で可哀想だと言ってる気がした。


『あはは…』


「で、そのお見合い相手ってどんな人?」


『どんなって?』


「かわいい系? キレイ系?」


『お前…もう、いいや。
母さんが言うには、かわいいって。』


恭平に"女に興味ないのに、そこは聞くんだな"を言うのがめんどうになり、そのまま質問に答えた。


「へぇ~。」


なんて納得してるけど、恭平にはどうでもいい事なんだろう。


『あぁ…行きたくねぇ』


机に突っ伏し、窓の外をみた。
いつの間にか降ってる雪が、窓ガラスを曇らせた。


「日程って決まってんの?」


『うん…』


恭平の声に、生返事をかえした。


「こういうのテレビとか漫画でしか見たことないけど、本当にあるんだな」


今度は泉が冷静に言った。


『てか、矛盾し過ぎだろ… 結婚相手は自分で選べなんて言ったクセに、お見合いしろって』


「確かに…」


泉の言葉のあと、苦笑いしてるであろう2人が目に浮かんだ。