夢の中の葵は、いつもスーツケースを引いて俺から離れて行く。
なのに俺はその姿を黙って見送た。
もう、どこにも行かないって分かってるからなのか、不思議な事にその間夢を見てる感覚があった。
大きなスクリーンに自分を映して、今の俺ならって想像して…それに合わせるかのように、少しずつ映像も変わっていった。
「起きてください、陸?」
夢の中で葵がそう言ったその後、誰かが俺の体を揺すった。
だんだん遠のく映像がプツリと切れ、目を開けると目の前に騎馬がいた。
『葵じゃない…』
「葵さんなら先ほど戻られましたよ?」
『えっ?』
「もう皆様お待ちです。」
寝ぼけ眼の体を起こすと、騎馬にコートとマフラーを着せられた。
『…今何時?てか、いつからいたの?』
突然の質問に驚いた顔をする騎馬は、微笑し正確に帰った時刻と今の時間を告げた。
『そう…』
「それより、お待たせしてよろしいんですか?」
『あっ!! 忘れてた』
勢いよく立ち上がり、急ぎ足で玄関に向かった。
急いで靴を履き、ついて来た騎馬が玄関のドアを開けながら忘れ物はないかと聞いてきた。
それに答えながら、外に出ると…─
なのに俺はその姿を黙って見送た。
もう、どこにも行かないって分かってるからなのか、不思議な事にその間夢を見てる感覚があった。
大きなスクリーンに自分を映して、今の俺ならって想像して…それに合わせるかのように、少しずつ映像も変わっていった。
「起きてください、陸?」
夢の中で葵がそう言ったその後、誰かが俺の体を揺すった。
だんだん遠のく映像がプツリと切れ、目を開けると目の前に騎馬がいた。
『葵じゃない…』
「葵さんなら先ほど戻られましたよ?」
『えっ?』
「もう皆様お待ちです。」
寝ぼけ眼の体を起こすと、騎馬にコートとマフラーを着せられた。
『…今何時?てか、いつからいたの?』
突然の質問に驚いた顔をする騎馬は、微笑し正確に帰った時刻と今の時間を告げた。
『そう…』
「それより、お待たせしてよろしいんですか?」
『あっ!! 忘れてた』
勢いよく立ち上がり、急ぎ足で玄関に向かった。
急いで靴を履き、ついて来た騎馬が玄関のドアを開けながら忘れ物はないかと聞いてきた。
それに答えながら、外に出ると…─


