僕の執事 完結編

そんな言い訳を永遠と考えてると、相手から反応があった。


《…はい》


『あ、恭平?』


《どうした?》


『うん、ちょっとな…』


なかなか言い出せずにいる俺に、受話器の向こうから軽い笑い声と《悪い話し?》の言葉が返ってきた。


『悪いって言うか…アリスとお前の事?』


そう話すと、《ああ~》と納得したような声がした。


《なんか浮かんだの?》


『うん、一応。
初めに言っとくけど、最終的に決めるのはお前だからな?!』


《分かった。》


『フゥ~…』


浅く息を吐き、葵の名を伏せ、あたかも自分が考えたかのように伝えた。


『じゃあ、言うけど…』


《うん》


『デート、が一番2人になれるんじゃないかなって、思ってさ。』


《デート? それ言うのに随分時間掛かったな。》


ケタケタ笑う恭平。


『ハハ…恭平一人じゃ心配だからさ、ダブルデートにしようかと思って…』


急に恭平の声が止んだ。
やっぱダブルデートは不味かったよな。
デート作戦を諦め、違う方法を考え始めた時、恭平から返答が来た。


《いいんじゃない?別に
俺も、アリスと二人じゃ不安だし》


あっさり承諾した恭平に、驚き過ぎてすぐに返事が出来なかった。