僕の執事 完結編

それを合図に、俺は思ってる事全てを伝え、謝った。
前に葵が言った「陸になら…」の事や、なんで黙って部屋を出たのか、今の気持ちを伝えられる範囲で言葉にした。
 葵は話してる間中、俺の目をジーッと見つめ、時折頷き微笑した。


『…惚れたら負けってよく言うけど、その通りだな。』


目を伏せ、無理やり笑みを作った。


「では、私も負けですね。」


その言葉に視線を戻すと、満面の笑みを浮かべこう続けた。


「だって、私も負けないくらい陸が好きなんですもん。 本当言うと、嬉しかったんです。」


『嬉しい?』


「はい、陸が素直に“好き”とか“かわいい”って言葉にして言ってくれる事。」


夕日のせいか、葵の顔が赤く見えた。


「だから、執事でいる間だは我慢します。」


『なにを?』


「…そ、添い寝?」


『・・・。』


葵の言葉に、寸の間思考が停止した。
葵の話しでは、押し倒した日の夜、俺が起きたのに気づいたらしく、寝たふりをしていたと白状した。