僕の執事 完結編

気づいたら、リビングのソファーでぼーっとしてた。 いつからいたんだろ?騎馬。


「何か悩み事ですか?」


『んー…あ、恭平に電話しなきゃ…』


漂ってくるコーヒーの香りに、目を閉じ深呼吸をした。


「たまには、ゆっくり過ごされたらどうです?」


その声に、目を開けると騎馬が立ってた。


『ありがと。』


カップを受け取り、コーヒーに目を落とした。


「ここの所、何かしらで悩んでる姿しかお見かけしませんが。」


『…なあ、俺ってやっぱガキかな?』


「いきなりなんです?」


『いや、ちょっと気になって…』


「そうですね。僕から見たら全然子供ですね。
ですが、ここ数ヶ月の間に、陸は成長なされました。
まあ、僕が想像していたのとは多少違いましたが。」


『一言余計なんだよ。』


背もたれに寄りかかり、薄ら笑いを浮かべ騎馬を見上げた。


「たまには自分の中にある気持ち、相手に伝えたらいかがです?」


『相手って葵の事だろ? 伝えてるよ?“かわいい”とか“好きだよ。”とか…でも、全部伝えようとすると…』


押し倒しそうになるっていうか。
そのたびに後悔して、だからアイツの側にいるの最近辛いんだよな…
なんて言えるわけもなく…ため息だけが漏れた。