僕の執事 完結編

「おはよっ!」


「おはようございます。」


恭平と智章さんに迎えられ席についた。
机にカバンを乗せると、読書中だったのか、開いた本をそのままに泉が振り向いた。


「おはよう、なんかあった?」


『ん…少しな。』


「あれ、執事は?」


キョロキョロ辺りを見渡しながら、恭平が聞いてきた。


『あー…葵は和臣の所。騎馬は…知らねえ。』


カバンに顔を乗せ、力無く返すと、二人が顔を見合わせたのが見えた。


『はぁ…』


「マジでなんかあった?」


『んー…』


「昨日の電話となんか関係あったりする?」


心配してあれこれ聞いてくる恭平に、それはないと答えた。


『…智章さん』


「はい、何でしょう?」


『少しの間、席を外してもらってもいいですか?』


「かしこまりました。
失礼致します」


『すみません。』


笑顔で頭を下げ、教室を後にする智章さんの背中を見ながら、2人に今朝の出来事を話した。


「─はあ?! お見合い?」


恭平の声が教室中に響き、みんなの視線が俺達に向けられた。


『しーっ! バカ、声デカすぎ』


「ごめん。でも、なんでそうなんだよ?」