『んーー…終わったぁ』


一時間寝てだいぶ体も楽になり、その後の授業は寝ることもなくちゃんと受けた。


「お疲れ様でした。
では、お昼に致しましょう。」


いつもどこに隠してるのか、重箱の包みを大事そうに抱え、俺が動くのを待ってる騎馬。


『恭平もいいか?』


「はい。」


笑顔で快くOKをした騎馬に、隣から驚く声がした。
見ると、顔をひきつらせた恭平が「なんで?」と聞いてきた。


『お前には、まだ聞きたいことがある。』


ポンと肩を叩き、机を離れた。


「聞きたいことってここじゃ言えない事?」


『聞かれてもいいなら、言うけど。』


「…行きます!! 行きましょう。」


一度も振り向かなかったのが効いたらしい。
騎馬を気にしながらも付いてくる恭平の後ろには、2人の執事が並んで歩いた。


『変な光景。恭平』


俺の隣に並ぶ恭平。


「なに?」


『気にし過ぎ。』


「何を?」


『騎馬だよ。 今更だけど、前に言った事殆ど嘘だからな?』


「え゛っ…」


俺の言葉で思い出したのか、思い切りショックを受けてた。