「ね、外まで聞こえてるよ」 その声に振り替えれば、入り口に背を預けて笑っている薫がいた。 「お帰りなさい!」 薫を見つけた途端、笑顔で走り寄る彩音。 「ただいま、っか清雅。早かったな」 走り寄った彩音を抱き締めると、そのまま清雅へ視線を映す。 「…貴方の為ならば。」 そういって頭を下げた清雅を彩音は苦虫を潰した様な顔をする。 ――性格変わりすぎでしょ。