紫陽花

 
体育館に着いたら体育館の横で女テニが荷物を置いていた。

『ってことは、あのうるせーのもいるんだよな…』

「まさきー」

ほら案の定やって来ちゃったよ…
そう小声でぼやいた。

「ねーねーアド教えてよ!」

正直教えたくない。だって嫌じゃん?下手したらずっとメール来そうだし。

「わりい。携帯壊れてるから無理だわ。」

とっさに嘘を着いた。

「わかったあー…じゃあまた後でね。」

一瞬泣きそうなぐらいに暗い顔をしたけど、すぐに明るい顔になった。
 
「おーい草下!練習始めるぞ!」

部長がそういいそのまま走って練習に加わった。

最後の夏の大会まであと一ヶ月を切った。