紫陽花

 
次の日は昼から
撮影なのになかなか来ない俺に
前田と東の鬼コールで目が覚めた。


『行く気しねーつうの。』


そう悪態をついて
またうとうと布団にくるまって眠った。
夕方ごろ家の前がやたら騒がしくなった。


「やっぱまずいって…」

「ここまで来たししょうがない!」

「じゃあお邪魔しまーす!」


そう聞こえたと思ったら
何人かの足音が聞こえてきた。


「おいっ!ヒッキー少年起きろ!」

「起きなきゃ俺がキスするぞっ」

「男同士とかきもい…」

部屋のまえを見てみると
前田と東と木ノ下が見えた。


「何でお前らいんだよ!?」

「いや〜木ノ下が来たいってゆうからー…なっ東?」
「そうそう!しょうがない。」


「葵は来たいなんか…てか部屋汚いっ…」


確かに言われて見ると
脱ぎっぱなしの服や
雑誌やCDが散乱してる。


「葵が片付けてあげよっか〜?♪ってコンドーム!?」


どうやら床に散乱したもののなかに
コンドームを見つけたらしい。


「お前らな〜。まあここじゃなんだし飯食いに行くか?」