「彼氏、佐倉くんと同じ塾だったの」

「そ、そうだったんだ…」


「佐倉くんね」


美咲はあたしを真っ直ぐと見つめたまま、宣告するように言った。



「最愛の彼女いたんだって」


…ドクン


自分の心臓が大きく波打ったのが分かった。


「つい最近まで付き合ってたみたいよ?」


美咲は、そのままあたしの様子を気にすることなく続ける。