ライバル宣言されたあの日から数日が経った。あの日を境に麻紀の態度は、表向きでは仲のいい友達、2人の裏では思いっきりライバル意識をしてくる。


-はぁ、私はどうすればいのよー。はっきり言って超ー迷惑!!!

侑希にそのことを話したら『ノリで受けちゃえ!』とか言ってるし。でもその侑希もガンガンアピってるから他のクラスの亜佳音って子にライバル宣言されたらしいんだけどね。もちろん、侑希は慎二君のことが好きだから受けちゃったらしい・・・。そんな侑希に話しても無駄だったか・・・。でも祐輝くんの事が好きな人って多いから侑希くらいしか相談できる相手がいないんだよー。

それに私もマジでライバル宣言受けようかな~とか思ったりして。麻紀にライバル意識されるとなんか燃えるんだよね、最近。それに麻紀、あの日以来祐輝君にベッタリで超ームカつく!これってやきもち!?


-私、祐輝君の事好きになっちゃったみたい!!!!-


それを全部侑希に話したら、『やっぱりね』って言われた。侑希にはバレバレだったみたい。いつでも侑希にはお見通しだね。最後まで話し終わった後、侑希は私に向かって
『結華、頑張って!私も頑張るから。自分の気持ちに気づいたなら、早く麻紀に返事してきなよ。『ライバル宣言受けるからっ!!!』って。』
侑希のその言葉に後押しされて、私は麻紀にすぐ返事をしにいった。




『私も祐輝君の事が好きだから、この前のライバル宣言受けるから!!!』
『そう。それなら本当に正々堂々と戦いましょ!手加減なんて無しだからね。前にも言ったとおり私は絶対に負けないから!!!』
『私も本気だからね!』



私はまだ知らなかった。これから本当の戦いが始まる。私だけでなく侑希にもすごい戦いが待っていた。