『あ~ぁ・・・。』
高校に入ってもうすぐ一週間が経つ。知ってる友達もいっぱいいるし、心友の侑希も同じクラスだし、何だかんだ言って充実している・・・んだけど、恋愛だけはできてないんだ・・・。まぁ、一週間で恋するわけはないとおもってたんだけどね。


 とあるいつもとなんら変わりのない一日。やっとクラスのみんなの名前を覚えたくらいかな?初めての席替え。そんで隣になったのは・・・確かぁ~加藤祐輝<かとうひろき>・・・君???だったっけ?なぁ~んて考えてると、
『ねぇ、俺加藤祐輝。ヨロシクっ!!!お前は!?』
『えっ、私!?え~っと私は・・・結華!池澤結華<いけざわゆいか>って言うの。私のほうこそヨロシクね!』
なぁ~てありきたりな自己紹介をして、さて前の席はというと・・・私の大心友の森内侑希<もりうちゆき>!侑希と『席近い~!!!!!』なんておおもりあがりしてたら、いきなり侑希が教えてくれた新事実!それは・・・
 私と隣の席の祐輝君は私たちと同じ中学で、イケメンだし、運動神経抜群だし、頭もいいし・・・なんて理由をあげたらながくなるんだけどとにかくかなーりモテるということ。このクラス、この学年には勿論、他の学年にもかなりの数の狙ってる人がいるてこと。だからこのクラスでも、祐輝君の隣の席をかなりの人が狙ってたってこと。私なんか狙ってもないのに・・・。
 しかも、祐輝君と一番仲がいい二宮慎二君(侑希の隣の席)もかなりモテるらしい。イケメンどうしが仲がいいなんて漫画の世界かよ・・・なんて思いながら、侑希の次の言葉を待つ。だって、侑希がこんなことだけを言うために私に話すわけないもん。この後侑希が驚きの発言をする。
『そんでね、私慎二君の事好きっぽいの!!!!』
ほらきた!やっぱ衝撃発言!!!!
 
 侑希のそんな発言のせいもあり、それから私たち4人はよく話すようになった。


 -今まで存在すら知らなかった彼のことを少しずつ知っていくうちに。
 -彼の優しさ、過去、彼のこと全てを知っていくうちに。
 今まで私の知ることのない彼にだんだん惹かれていった。