「愛未~起きろお」 「……んっ」 「起きないとー こちょこちょ♪」 ―――ガバッ 「お兄ちゃん、 おはよーっ」 「お前朝弱すぎ! 愛斗よりおせーし。 置いてくぞ?」 「いやだあー。 支度は早いもん!」 「はいはい。 俺下行ってから。 階段転けんなよ」 「転けないしっ」 朝が強いお兄ちゃんはいつも愛斗と私をそう起こしてくれる。