「ここよ。」

「え?」




案内されたのは


“霊安室”


私は不安になり
看護師さんを見つめた。

看護師さんは
霊安室のドアを開け

遺体の顔にかかっている白い布を
取った。


「おか……」



そこに居たのは

紛れも無く

私の母親で

しっかりと目を閉じていた。



「違っ…」



私は首を横に振った。

違う。

違う。


お母さんは死んでない。


これは




お母さんじゃないっ!!