「おか……さ……?」



ふらりと車の下敷きになっている人の元に座り込む。


亡骸は動くことなく

辺り一面を
赤く染めていた。



「お母さ……ん?」


制服のスカートが
血で赤く染まる。



「やだ…置いていかないで……」


視界が滲むのは
涙の所為だ。


涙でお母さんの顔が
良く見えない。


いやだ…


置いていかないで…


私を一人にしないで…



「お母さああああああああああんっ!!!!」