「アイツのどこがいいの?」

美奈子はそっち系の話に入るとガンガン攻めてくる。

「だから私はあんなヤツが好きな訳じゃないし第一好きなやつなんていないって!!」

私は必死にごまかした。

しかし、ごまかしている最中にチャイムがなりうやむやのまま四時間目の授業が始まってしまった。

奈未子のせいで私は授業に全然集中できなかった。

私だってあんなヤツの事がなんで好きなのかわからない。でもあいつを見てるとずっと一緒にいたかったり…守ってやりたくなるし…なぜか自分の事を深く知ってほしくなっちゃう。

そんな事を考えていたらあっと言うまにチャイムがなった。