病室には優のお母さんがいた。 深く頭を下げた。 優はお母さん似だったんだね。 たれた目がそっくりだよ。 お母さんも私に頭を下げてきた。 看護婦と医者は静かに病室の戸を閉めた。 「…ありがとうございます」 いきなりお母さんが口を開いた。 「あ、はい………」 それしか言えなかった。 何に対してのありがとうかわからなかった。