あたしは今新に抱き寄せられている。

今までで一番幸せだと感じた瞬間。

新の心臓の音はあたしに負けないくらい大きくて。

大切にされていると感じた。

あぁ、廉太郎、冬真。あたし今幸せだよ?

弥生ちゃん、どうしよう。

・・・それはあとで考えよう。


「大切にしてね?」


「お前は絶対『元カノ』にはしねぇ。」




キーンコーンカンコーン♪

昼休み終了のチャイムが鳴る。まるで、新しい恋の始まりのゴングのように。


あたしは今こう思う。



隣のあいつは世界で一番最高なあたしの味方です。



                        end