あの約束をしてから、もう3年。
愛華たちはもう小学3年生でずっと前に幼稚園を卒園し、小学校に入学している。
時間が経つのはほんとに早いものだ。
愛華たちは、今でもとでもとても仲良しだ。
今までとまったく変わらず・・・・・
でも、変わった事はいくつかある。
それは、愛華と拓以外の2人が、異常にモテ始めたのだ。
顔はほとんど一緒の拓と侑、ドコで差がついているのだろう・・・・と思ったことは何度もあったけど、なんで双子なのに愛華がモテなくてなぜ奈々だけがモテるのか?っと思ったことは1度も無かった。
なぜかというと、双子と言っても二卵性。
顔もまったく似てない。
奈々のほうが断然かわいいし。
嫉妬したりも全くしなかった。
奈々の方が頭もよければ性格も良い。
それに比べて、愛華は頭はそこそこ性格もそこそこ・・・・・
こんなのがモテる分けないと、自覚していたからだ。


いつもどうり4人で遊ぶ約束をしていた。
「奈々ぁ~かえろ・・・」
隣のクラスに居るはず奈々を呼んだ。
しかし、応答はない。
そばに居た友達に「奈々ならさっき男子に呼び出されてたよーまた告白じゃない?」っと教えてくれた。
また告白か・・・・
モテモテだなぁ・・・・
「じゃ、侑~かえ「侑も呼び出し~」
またもや友達が教えてくれた・・・・
「どんだけよ・・・・・;」
「じゃ、オレと帰る?」
拓はにやりと笑った。
昔とは変わって結構男の子っぽくなった。
「うん!」
重いランドセルを背負いながら校舎をでた。
ふと、あたりを見回すと奈々が居た。
男子と一緒に・・・・・
「奈々、また告白かよーモテるよな。”お前”とは違って?」
拓は”お前”を強調しながら意地悪に言った。
「何だヨ!!!どうせモテないよーだ。」
愛華はふくれっ面になり、ガツガツ歩いた。
「あはは、お前いじるの楽しいわー」
「何よーその言い方!!!」
拓は、昔と変わって意地悪になったような気がする。
でも、優しいのはかわってないね。
「ごめん、ごめん。愛華、かえろっかぁー」
太陽のように笑う拓の手を握り家まで帰った。
昔と性格とかはちょっと変わったかもしれないけど、”好き”って気持ちは変わってなかった。