「やっぱさぁ、3組の○×君が一番かっこいいってぇー!!」
「なに言ってんの~??教室に居るとき、ちょーうざいって!!」
お風呂もでて、夕飯も食べ今は恋バナで盛り上がってる。
だか、愛華は話には加わらずただ、ただあのオルゴールを見つめていた。
そして、ねじを回してオルゴールを聴き始めた。
♪~♪~
今にも消えそうなこの音がとても切なかった。
また、涙が出てきそうになった。
愛華は涙を隠すかのように毛布を思いっきりかぶせた。
「やっぱ、侑君かっこよくない??」
ふと、この言葉が聞こえた。
ものすごくドキッっとした。
「侑君って、愛華となかいいよね~」
誰がそう言った。
その一言で視線が愛華のほうに向かった。
毛布をかぶっててもわかる。
この、熱い・・・・熱い・・・視線が・・・・・。
「実際のところどーなの??付き合ってるのかぁー!!??」
その言葉と共に、毛布が思いっきり飛ばされた。
「付き合ってない!!ただの幼馴染だよぉー」
愛華は思いっきり叫んだ。
「ホントぉー??」
この学年の中で結構ミーハーな麻衣子が怪しい目で見てきた。
麻衣子に目ぇつけられようもンなら楽しいハッピーライフはもう無いってところだね。
「ほんと、ほんと!!」
「ほんとだよ、麻衣子。愛華は拓君のコトが好きな「由希ぃーーー!!!!」
由希があっさり言おうとしたので、思いっきり愛華はそれをとめた。
由希・・・・あんまり言わないで・・・・
「へぇ~そうなんだ。じゃあ、安心だね。実は、あたし侑君のこと狙ってんだ~」
「ホント~??じゃあ、告白しないの??」
「しようかな~??明日ぐらいに。」
麻衣子、ちょー積極的だ・・・・
かっこいいよ、そういうとこ。
アタシにも・・・・アタシにも、そういう積極的になれたら・・・・
なれたら、未来は変わってたかな?