授業が終わる度、昨日とは違う緊張感が漂ってきた。 かっつ先輩の戯言だといいと思う反面、もし本当だったら?と思う自分もいた。 少しだけ。 少しだけでもわたしにもチャンスがあるのかと、勘違いしてしまいそうになる。 どっちであろうと部長は真由さんのことだけが好きなのに。 望めば望むほど限りないなんて知ってる。 そんなの恋をしてれば誰だってそうだ。 部長もわたしも真由さんもかっつ先輩もひろゆちも、みーんなそうだ。 …それでもわたしは求めてしまう。 部長がこっちを見てくれること。