君の虚実に恋してる



「ひろゆちのうそつきー!」

「え。俺なの?」


気が付いたら学校の裏門まで来ていたので、ひろゆちを突き放すように早歩きにする。


「わりかし本当だと思うんだよなー」

「うるさーい!もうこの話やめよ。トイレで汚物と共に流そう!」

「女が汚物とか言うな!」

「うるさい!」

ここでわたしは走って逃走する。
うわああああ!混乱コンランこんらんKonran!





微妙に息を切らしながら教室に入った。
それからわたしの入室から大分経ってひろゆちが来た。
こっちを軽く睨んだ。
何よ。


「エノのせいで部長に捕まったし」

「え?」

「ムカついたから全部ぺろっと」

「は?」





「言っちゃった(はあと)」