君の虚実に恋してる



部長とわたしは近くの公園に寄った。


泣き止んだはいいけどそこから妙に気まずいわたし。


部長は自販機に行ってしまった。


逃げれるものなら逃げたい…。



「はい」


部長がいつの間にか戻ってきた。


1つミルクティーを差し出して隣に座った。


「ありがとうございます」


それはじんわりと暖かかった。


かっつ先輩に凍らされてしまった心が溶けてくるようだった。


「すいません。色々迷惑かけちゃって」


「ううん。気にしないで」


「…はい」






それから、わたし達には会話がなかった。