もういい…。 今日は帰ろう。 トイレで顔を洗ったけど目が赤いのはどうやっても治らなかった。 家に着くまで、誰にも会いたくない。 …そう、思ったのにわたしが出入りする裏門で今度は部長が待っていた。 真由さんを待っているのかな…。 こんな顔見せたくない。 正門から出よう…。 そう思って裏門に背を向けた。 「エノキ!」 気付かれてしまったけど。