俺は幸せに満ちた気分で家に帰った。
玄関に女物の靴が置いてあった。
リビングに入ると、幼なじみの桜井南が姉貴と話してた。
「え…!何で?!」
「弘人?この前ぶつかったよね?」南が言った。
この前…?ぶつかった…?
あ!思い出した!あの時の!
「あ!あれ南だったの?急いでて気づかなかったわ」
「ひっど-い!責任とってよね!」 …何だよ責任って…。
「あたしとつき合いなさい!」南が言った。
え……?付き合う……?
「わりぃ!南、俺彼女いんだわ」俺はきっぱり言った。
「彼女…?誰…?」
誰って…言ってもわかんねぇだろ。
「同じ学校の……。つか、俺とお前はただの幼なじみなんだから付き合うとかないだろ。」
すると南はすごい勢いで
家を飛び出して行った。
「南ちゃん!」姉貴が呼び止めたがもはや無駄だった。