僕は君に恋をした。





「えっ…」


意外と低い声。


彼女にそっと微笑みかけた。


「いい唄だったね。自分で作ったの?」


彼女の隣に許可なく座るとギターケースの上に置いてあるコップ型のキャンドルのケースに目を向けた。


“SAYA”


なぁ、サヤ…?


「はい。唄うことが好きなんです。」


僕等は、運命的な出逢いをしたね。




「なぁ、」




僕が


サヤに恋をしてしまうのは


もう少し先のこと。











―続く…―