なんで?って戸惑っていると 「俺、目が見えないんだから、首振ったってわからないだろ?」 確かにと思って大きく首を縦に振る 「だから、俺は目が見えないんだって」 そう言ってまた笑い出す優斗君 「あ、あたしまた」 「まぁ、伊織が泣き止んでよかったよ」 優斗君、あたしの名前覚えてくれてたんだ 「あたしの名前・・・」 「更科伊織だろ??」 「うん」 「俺は、結城優斗。優斗って呼ばないなら何でもいいから」 「??」