そのまま嫌がるモモの腕を引っ張って檀上まで上がると、

校長が持ったマイクを奪い取った。



教師もガラが悪い新入生のガキ共も

ポカン、と俺とモモを見上げている。



…あぁ、やべぇ。

ニヤニヤとユルむ顔を我慢できそうもナイ。



「よく聞けクソ共!!God Of Death 総長としてテメェらに忠告する!俺の隣りに居るのは灰野百々子、俺の大事な妹だ!モモには近寄るな、話しかけるな、触るな!コレが守れねぇヤツは、俺に喧嘩売ってるとみなす!…以上!」



大事な妹を、狼の群れから守る為の牽制。




モモと平穏な高校生活を送る為に、

族の頭なんて面倒くせーことやったんだから。



今日は俺にとって大切な初日。

しっかり睨みきかせてやんねーと!