「ニヤニヤすんな、シスコン。」

「うるせー、モモが可愛いのが悪ィんだろーが!」



遥の白い目をシカトして、

短くなった煙草をコンクリートに投げ捨てた。



「…これから忙しくなるって訳、ね。」

「おー!下の奴ら集めろ。頼むぜ副そーちょー。」

「了解、シスコン総長。」



面倒くさそうな遥の声音を背後に、

俺は屋上を後にした。