「なにヘラヘラ笑ってんの。」

「えぇ!?モモまじで今日機嫌悪すぎじゃね!?どうした!?」



ワタワタと慌てる俺を余所に、

モモは下唇を噛んで瞳を潤ませている。



「モモ、唇噛むな。」



そっと親指で触れて、

唇を傷付けていないか確かめる。



「ーッ、止めてよ!」



パシッとモモに手を払われて、

続くモモの言葉に目の前が真っ暗になった。



「お兄ちゃんとはもう絶交だからね!!二度と私に触らないでっ!」