「ちょっとマジどいて!」
と、ぼくを押し退けて
「さゆりー」となれなれしく女子があの人の周りに集まった。


木ノ下さゆり。それがあの人の名前。ぼくは高1から同じクラスなのに未だに名字でしか呼んだことがない


まぁそんなことより女子のおかげで山田とさゆりの会話が途切れたことがなんだか嬉しかった。