文化祭が終わって1週間くらいが経ったとき、中川が話しかけてきた。

「ねぇ安田ー!!あんね、さゆりがアドレス教えてだって」


「えっ…!?」
そういえばアドレスを知らなかった。オレあんまりメールとか好きじゃないからな…


でもせっかくさゆりとメールできるならそんなこと言ってる場合じゃないよな。


その日の夜、風呂から上がったぼくは見てもないのにテレビをつけてボーッとしていた。

(ヴーーヴーー)
とマナーにしていた携帯が鳴った。
(新着一件)