「はいっじゃあ文化委員を決めたいと思います。」


眠たくなるような久保ちゃんの優しい声が教室に響いた


久保ちゃんとゎ担任の先生のことで、とても優しい先生なのでみんな久保先生ではなく久保ちゃんと呼んでいる。久保ちゃんは優しいだけでなくここぞという時には熱く語ることもある。


「誰か立候補する人はいませんか?」



久保ちゃんは多分誰もいないだろうなと予想しているような微笑みを浮かべていた



案の定クラスで立候補する人はいなかった


ぼくはそのなんとも言えない平和な状況にひたりながら次々と山の向こうにすいこまれていく雲を眺めていた。



そしていつのまにかぼくは寝ていた。