調べようとおもえば 知り得たものを 思い出せぬ事すら 忘れてしまうから いつだってそれは そのままだ。 「水島ちゃん、このバイト暇でしょ?」 フワッと ムスクの香りが 漂って、 斜め後ろから 声が掛かる。 あたしは、 あの場所に きっと 何かを 置いて 来てしまった。