「キスかぁ…。」 クッションを持って呟いた。 『縫いぐるみで練習したら?』 悪魔が私の頭の中で囁いた。 ゴクッ…。 両手でクッションを持って、野久保さんの顔を思い浮かべた……。 そぅ…っと顔を近付けながら目をつむった。 ~~~♪♪♪ クッションが触れるか触れないか位の時に携帯が鳴った。 「わあぁ~ぁっ!」 持っていたクッションをドアに放ったら、 バフンッと音をさせて床に落ちた。 ドキドキドキドキ… 「びびっくりしたぁ。」