「わっ…私、お腹空いた!
そう。私、お腹空いた。」


海がいけない。


ただっぴろい海に青い空が、人を開放的にする。


「ほうか?ほな、食いに行こか?」


はあぁ…。


歩き出した時、砂に足を取られてしまった。


「きゃあ。」


「麻衣ちゃん、危ない!!」


ガシッ!


コケる筈が、止まってる。


ゆっくり顔を上げると、抱き止められてた。


「ひっ…ひゃあぁ」