「動物触れ合いフェスティバル…?」


意外だった。


もっと変な場所とかに連れて行かれるのかと思ってたから…。


「動物いっぱい来ててな、触らしてくれるんやて。
もしかして、動物嫌いやったとか?」


「ううん。」


目一杯頭を左右に振った。


「そっか。ほな行こか?遅くなるし。」

軽く私の背中をポンポンとしてくれた。

そのポンポンが、私の恐怖心を取り去ってくれた。


「お邪魔します。」

少しコロンの香がする車は、私とは違う大人な感じがした。