「ほんま、大丈夫なんか?
具合悪いんやったら、また今度に…。」

「あのぅ…今日何処行くんですか?」


子供みたいな事を聞いた。


だって…何か怖い。

「何処がいいか、めっちゃ考えて、ホンマは着くまで秘密にしとこ思ったんやけどな?
此処行かへん?」


アイツは、上着のポケットから財布を出して、チケットらしき物を差し出した。

「ガキ臭いか思ったけどな、麻衣ちゃんのイメージに合うか思うてな?」


そう言って、顔をクシャッとさせて笑った。