ファンタジアにドラゴンが来襲したのは、つい最近のことであった。


それからといもの、そのドラゴンは時折パンパにも降り立ち、草原を火の海へと変えることもあった。


そして、それがパンパスには許せなかった。


丁度その頃、王国からのお触れもあり、パンパスは草原の民の代表として、王都を目指すことにした。














しかし、草原の民には掟があり、それを満たさなければ、草原から旅立つことは許されなかった。


それが、パンパに生息する風のピューマを捕らえるというものであり、それを達成出来た者は、ここ20年ではたった1人しかいなかった。


弓の名手であり、最高の風使い、そして、大いなる知恵を持たなければ、その課題を果たすことは出来ないのだった。