初めて聞く父親の話に、パンパスは動揺していた。
そしてまた、風のピューマの言う防風陣という言葉も気になっていた。
「風のピューマ、父は今何処にいる?
そして、お前の言う防風陣とは何のことだ?」
幾分か落ち着きを取り戻したパンパスは、風のピューマにそう聞くのだった。
…―…?僕は君の父親が、この草原から旅立ったことしか知らないよ?
…あと、防風陣だっけ?あれは名前の通り風による防御の陣、風の盾のことだよ―…
風のピューマは、パンパスの父親の所在を知らなかった。
だが、その一方で、風のピューマは、新たな風の法をパンパスに教え、パンパスにそれを身につける機会を与えるのだった。
そして、パンパスは、父親のこともピューマのことも横に置き、風の盾造りに挑むのだった。



