朝、ミサを起こしにいくとすごい汗をかいて寝ていた。



すごいきつい香水のにおいがする。


多分、昨日ミサが無理やり鳴かした人の匂いだ。



何でかはわからないけど、そのにおいがいやだった。



その匂いで包まれているミサを見ると、胸の奥の方がチクリと痛んだ。



急いで窓を開けて換気する。



ミサのおでこに手を当てると、とても熱く、じっとりと汗が掌についた。



あわててヒエピタをおでこにあて、氷枕を用意した。



「み…か…」



「ん??」



「スースー」



寝息を立てるミサ。


寝言か…



ミサの顔は美しかった。



鼻筋は高く、あごのラインがしゅっとしている。


眠っている間には見られない、そのまぶたの裏にあるきれいな瞳。