目を覚ますと朝だった。



隣で眠る美香の顔。



この日が来たってことがまだ信じられない。




そっと美香のおでこに口付けをする。




「ん…?はぁ~、おはようミサ」



美香が寝ぼけ眼のまま俺を見つめる。



「おはよう。」




一緒に洗面所に向かった。



今日も前のように髪の毛をセットしてくれるらしい。



「はい、できあがり!ワックスは自分でつけてね。」



「え?美香やってよ。」




美香は俺の耳に近づき、こういった。



「お母さんにばれたらどうするの??」




確かに。



納得して、俺はワックスをつけた。